
共産党の山添拓政策委員長は12日の記者会見で、女性天皇や「女系天皇」を支持する理由について「国民統合の象徴としての天皇である以上、(皇位継承を)男系男子だけに限定し、一定の範囲を最初から除外するのは憲法の精神に照らしてふさわしくないのではないか」と主張した。
山添氏は「今の天皇は日本国憲法の下での天皇であり、制度として日本国憲法以前とは異なる政治上の性質を持っている」と指摘。「明治憲法下やそれ以前の天皇のあり方と連続して考えることは、憲政の立場からすればおかしい」との認識を示した。
皇族数確保策を巡って衆参両院の全体会議が取りまとめた「立法府の総意」については、「男系男子に固執し、女性・女系天皇を初めから議論の対象から外している」と述べ、「世論とかけ離れて、国民の総意とは異なって部分的な取りまとめが行われた。総意とは思わない」との見方を示した。
そのうえで「今国会で何が何でも成案を得て採決するというスケジュールそのものが妥当ではない」として、議論の継続を求めた。
憲法は天皇を「日本国及び日本国民統合の象徴」と位置付け、皇室典範は皇位継承資格を「皇統に属する男系の男子」と規定する。歴代天皇は126代にわたり例外なく男系で継承されてきた。(奥原慎平)