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KANSAS CITY, MISSOURI – JUNE 16: Aïssa Mandi #2 of Algeria is marked by Lionel Messi #10 of Argentina during the FIFA World Cup 2026 Group J match between Argentina and Algeria at Kansas City Stadium on June 16, 2026 in Kansas City, Missouri. (Photo by Omar Vega/Getty Images)FIFAワールドカップ2026は開幕早々、歴史的な記録と物議を醸す判定が交錯した。グループJ第1節で前回王者アルゼンチンがアルジェリアを3-0で下した一戦、リオネル・メッシが3得点を挙げ、W杯通算ゴール数を16に伸ばしてドイツのレジェンド、ミロスラフ・クローゼ氏の持つ最多記録に並んだ。しかし、その輝かしいパフォーマンスの陰で、前半のあるプレーがレッドカード相当だったのではないかという声が上がっている。
問題となったのは31分の場面だ。メッシが激しいプレスで相手DFアイサ・マンディにチャレンジした際、倒れたマンディの右脚ふくらはぎを左足裏で踏みつける形になった。リプレイ映像では、明らかに意図的ではないにせよ、スパイクの裏が相手の脚に接触しているのが確認できる。しかしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は介入せず、主審はファウルを取っただけでカードすら提示しなかった。
この判定に対し、大手スポーツメディア『ESPN』のコメンテーターを務めるネダム・オヌオハ氏は「私の意見ではレッドカードになるべきだった。あの瞬間、審判が見逃したとしか思えない」と指摘。「メッシ自身も倒れた選手を心配そうに見ていた。リプレイが流れたとき、解説陣は『メッシがいいプレッシングをしている』と軽く流したが、正直かなり危険なプレーだった」と振り返る。
同じくESPNのアレハンドロ・モレノ氏はさらに踏み込む。「100パーセント、レッドカードだ。私はメッシの大ファンだが、相手のふくらはぎを踏むあれはひどいチャレンジだった。ライブで見た瞬間から悪いタックルだと思い、リプレイを確認して確信した。彼の素晴らしい活躍とは別に、あのプレーは評価されるべきではない」。
メッシはこの試合で17分に先制ミドル、60分にこぼれ球を押し込み、76分には左足でハットトリックを達成。80分までプレーし、チームの全得点を叩き出して白星発進に大きく貢献した。W杯通算16得点はクローゼ氏の記録に並び、今大会中に単独トップとなる可能性も高い。だが、前半の不可解な判定は、その偉業に影を落としかねない。
アルゼンチン代表の次戦に向け、この判定を巡る議論は続きそうだ。メッシというスター選手への“お目こぼし”ではないか――そうした批判が一部でくすぶる中、国際サッカー連盟(FIFA)や審判団がどのような見解を示すのか、注目が集まる。