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日本の命運が懸かった一戦で、FW上田綺世(27)が豪快なゴールを叩き込み、チームを決勝トーナメント進出に大きく近づけた。サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会。上田は目を閉じて両手を合わせ、祈るようなポーズで得点の重みをかみしめた。チュニジアを4―0で下し、サポーターは「優勝も夢じゃない」と躍進を期待した。
会場のモンテレイ競技場には5万人を超える観客が詰めかけ、多くのメキシコ人が日本のユニホームを着用。「ハポン(スペイン語で日本の意味)」コールが響き渡り、まるで日本のホームゲームのような雰囲気に包まれた。
試合開始早々、MF鎌田大地(29)が左サイドからの折り返しを流し込むと、右手で電話のジェスチャーをするパフォーマンスを披露。さらに上田が右足を振り抜き強烈なゴールを決めると、スタンドでは日本人とメキシコ人が抱き合ったり、ハイタッチしたりして喜びを分かち合った。後半にも上田が追加点を挙げ、メキシコ人は踊り出し、お祭り騒ぎになった。
試合は現地時間午後10時キックオフで、気温は下がったものの蒸し暑さが残った。飲水タイムのたびにベンチメンバーが氷の入った袋を出場選手の首に押し当て、チーム一丸で暑さを乗り切った。
モンテレイに住むリチャード・ボホルケスさん(57)は「息子が住んでいるので、日本は第二の故郷だ。試合を支配して素晴らしかった」と褒めたたえた。
千葉市の会社員、田中遼さん(38)は「これだけのゴールが見られて感無量。優勝も夢じゃない。上田選手には得点王を目指してほしい」と語った。川崎市の会社員、浅野真優さん(29)は「メキシコの人が日本をすごく応援してくれて驚いた。すぐに点が入り、ずっと興奮しっぱなしだった」と笑顔がはじけた。