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見ず知らずの人からコップ1杯の水をもらう―。ニュージーランド人の男性が「拒絶されかねないことに毎日挑む」と宣言し、他人への頼み事を1年間続けた。個人事業の在宅勤務で他者との関わりが薄れたと感じ「生活に人とのつながりを取り戻そう」と考えた。失敗を恐れ、評価に敏感になりがちな若者に「一歩踏み出して向き合う大切さを伝えたい」と話す。
「ラテアートに興味があるので、ここで教えてもらえませんか」。今年2月下旬、同国北島ハミルトンの飲食店でハーマン・ジャグパルさん(28)がコーヒーを入れていたバリスタの女性に切り出した。しばらく考えた女性は熱した牛乳入りの容器を手渡し、注ぎ方を教え始めた。
この挑戦は2023年に始まり、ジャグパルさんは毎日、見知らぬ人に何かを頼むことにした。最初は道で笑顔を向けることから始め、次第に「コーヒーをおごってください」「自転車を貸してください」など、より難しい依頼に挑戦した。拒否されることも多かったが、承諾を得た体験が自信を育てたという。
ジャグパルさんは元々内向的な性格で、人に頼むことへの恐怖が強かった。しかし、この挑戦を通じて「拒絶は世界の終わりではない」と学び、自己肯定感が大きく向上したと振り返る。「断られても、相手はただその場の事情で断っただけで、自分の価値とは関係ない」と語る。
現在、ジャグパルさんは自身の経験をSNSで発信し、多くのフォロワーを集めている。特に若者からの反響が大きく、「勇気をもらった」「自分も挑戦してみたい」といった声が寄せられている。彼は「人生を変えるには、小さな一歩を踏み出すことが大事。拒絶を恐れずに、まずは頼んでみてほしい」とメッセージを送る。