t>

国際原子力機関(IAEA)は20日、ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ原発で、外部電源が一時的に喪失したとX(旧ツイッター)で明らかにした。内部の送電線に問題が生じたことが原因で、約4時間半後に復旧した。
IAEAによると、同原発の電源喪失は2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、今回で20回目となる。原子力安全の観点から、外部電源の喪失は非常用発電機への依存を強めるリスクがある。
ザポリージャ原発は欧州最大級の原子力発電所であり、ロシア軍の占拠下で繰り返し電源喪失が発生していることに対し、国際社会は深刻な懸念を表明している。IAEAのグロッシ事務局長は現地への立ち入りを続けている。
同原発はウクライナのエネルギー供給の要だが、2022年3月以降ロシア軍の支配下に置かれている。周辺では戦闘が続き、原発施設への砲撃も報告されてきた。IAEAは安全確保のための専門家チームを常駐させている。
今回の外部電源喪失は、内部送電線の故障によるもので、原子炉の冷却などに直接的な影響はなかったとみられる。しかし、IAEAは「原子力安全は依然として脆弱な状態にある」と警鐘を鳴らしている。