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安川電機のロボット事業が苦戦している。2025年2月期のセグメント利益率はわずか1.6%にとどまり、かつて10%前後を稼ぎ出した主力事業の収益力は大きく低下した。中国市場での価格競争の激化に加え、半導体やEV向けの設備投資減速が重なったのが主因だ。
主力の産業用ロボットは、中国の新興メーカーが低価格攻勢を強めるなかで販売価格が下落。量をこなしても利益が残らない構造が続いている。トヨタ自動車やホンダなど日本の自動車メーカー向けは一定の需要があるものの、全体の販売を押し上げるには力不足だ。
巻き返しの第1のカギは、中国市場での戦略見直しだ。世界のロボット需要の約半数を占める中国はもはや量で稼ぐ市場ではなくなった。安川電機は低価格帯の競争から距離を置き、自動車ボディ溶接や高精度な組立工程など、品質と信頼性が求められる領域に経営資源を集中させる必要がある。
第2のカギは生産・調達の構造改革である。円安による原材料高や人件費上昇を販売価格に十分転嫁できていないのが、利益率低下の背景にある。標準機の設計見直しや部品の共通化、サプライヤーとの協業によるコスト削減を進め、価格競争力を回復させることが急務となる。
第3のカギは、ロボット単体からソリューション事業への転換だ。AIやIoTを活用した遠隔監視、保全予測、生産ライン全体の最適化といったサービスを組み合わせることで、収益基盤を多様化する。この3つのカギをどこまで現実にできるかが、安川電機の巻き返しの成否を握っている。