
台湾南部・台南市周辺で日本統治時代に烏山頭ダムを建設した金沢市出身の技師、八田與一(1886~1942年)の慰霊祭が8日、現地で開かれた。頼清徳総統をはじめ、日台の関係者が多数出席した。
台南市長時代から16年連続の出席となった頼氏はあいさつで、烏山頭ダムが「農民の生活を改善し、その子供たちが勉強できるようになったことで台湾社会を進歩させた」と称賛した。
さらに頼氏は「台湾と日本の感情を緊密にするという無形の働きも発揮している」と述べ、八田の功績が現在の日台関係にも貢献していると強調した。
5月8日は八田の命日であり、慰霊祭はダム近くの墓と銅像の前で執り行われた。日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の隅修三会長や金沢市の村山卓市長、安倍晋三元首相の妻・昭恵さんも参列した。
烏山頭ダムは1930年に完成し、約1万ヘクタールの農地に灌漑を供給したことで、台湾農業の近代化に大きく寄与した。今回の慰霊祭は日台間の友好関係を象徴する行事として毎年開催されている。