
中国電池最大手CATLは2024年1~3月期の連結決算で、売上高と純利益が前年同期比でそれぞれ約50%増加したと発表した。世界最大手のバッテリーメーカーとして、新エネルギー車市場の成長鈍化という逆風の中でも記録的な業績を達成している。
新エネルギー車市場では需要の伸びが鈍化し、価格競争が激化しているが、CATLは技術力と生産効率で他社を引き離している。特に高エネルギー密度電池や急速充電対応製品が高い競争力を持ち、自動車メーカーからの受注が拡大している。
同社はシェア拡大と新事業強化に積極的に乗り出している。エネルギー貯蔵システム(ESS)や産業用バッテリー分野への進出を加速し、収益源の多様化を図っている。また、AIブームによるデータセンター向けの蓄電池需要も新たな成長機会として期待されている。
資源確保では、リチウムやニッケルなどの主要原料を安定的に調達するため、鉱山への投資やリサイクル技術の開発を進めている。世界的なEV普及予測を背景に、CATLはサプライチェーンの強化とコスト低減を両立させる戦略を取っている。
原油高が続く中で、EVの経済的優位性が高まっており、CATLにとっては追い風となっている。同社は今後、次世代電池技術の研究開発と国際市場でのプレゼンス拡大を通じて、さらなる成長を目指す方針だ。