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日本航空(JAL)が国の補助金事業において不正受給を行い、ずさんな管理体制が明らかになった。国土交通省の調査により、同社が人件費の水増し請求や記録の不備など、複数の法令違反を犯していたことが判明。JALは約2億9000万円を国に返還する方針を示している。
問題の発端は、国が中小企業や地域経済の活性化を目的として公募する事業にJALが応募していた点にある。東洋経済オンラインの報道によると、JALの担当部署は実際の労務時間を過大に計上し、本来支給されないはずの補助金を不正に受給していた。社内のチェック機能が機能せず、長期間にわたって不正が続けられたとみられる。
国土交通省の担当者は「JALの管理体制には重大な欠陥があった」と指摘。「日本航空の社内では、外部監査に耐えうる透明性のあるシステムが整っていなかった。今回の事例は、単なるミスではなく組織としての怠慢だ」と述べている。
JALは2010年に経営破綻し、再生計画を経て上場を果たしたが、その後のコンプライアンス体制に疑問の声が上がっている。特に、社内の風通しの悪さが問題の核心とされ、現場社員が上司に不正を報告しにくい組織風土が、不正の温床となった可能性が浮上している。
JALは「再発防止策を徹底する」とコメントしているが、専門家からは「経営陣が主体的に改革に乗り出さなければ、同じ過ちを繰り返す恐れがある」と警鐘が鳴らされている。同社の信頼回復には、透明性の高い管理体制の構築と、組織文化の根本的な変革が求められている。