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特別料金不要ながら圧倒的な速さと快適さを誇るJR西日本の新快速は、誕生から50年を迎えた。当初は京都-西明石間で昼間6往復のみだったが、現在は早朝から深夜まで、福井県敦賀から兵庫県上郡、播州赤穂まで運行する。使用車両は6代目となる最新225系まで、個性的な車両が投入され、近畿圏輸送の中軸を担っている。
新快速は1970年10月、大阪万博閉幕直後に登場した。目的は旅客数の落ち込みを食い止め、私鉄との競合を有利に進めることだった。
最大の特徴はスピードで、国鉄時代から際立っていた。「国鉄時刻表1972年9月号」の山陽・東海道本線上りのページを開いてみよう。大阪駅を同時刻の10時30分に出発した金沢行き特急「雷鳥3号」と新快速京都行き。京都の到着時間を見ると、新快速が雷鳥より5分も早い。競合私鉄の関係者から「国鉄はよくこんなダイヤを組んだものだ」といわれたほどの俊足ぶり。雷鳥は昭和50年3月のダイヤ改正で、大阪の発車時刻が5分繰り下げられたが、これは新快速との「スピード競走」を回避するためだったという説もある。
誕生時は昼間毎時1本の6往復だったが、現在は昼間毎時4本、ラッシュ時はその倍の本数が走る。長距離通勤・通学輸送も担い、町づくりに大きく影響した。その一例が滋賀県草津市にある。
立命館大びわこ・くさつキャンパスの最寄り駅として平成6年に開業した南草津駅。駅ができる前は何もなかったといっても過言ではなかったが、大きなマンションが建ち始め、23年に新快速の停車駅になった。大阪まで47分、京都まで17分の利便性を売りに、さらに開発が進んだ。滋賀県統計書によると30年度の1日平均の乗車人員は3万755人で県内トップ。JR西日本管内の駅では28番目。同社の乗車人員上位30の駅には、13の新快速停車駅がランクインしている。