
平成28年4月7日、流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは予定していた決算会見をキャンセルした。代わりに開かれたのが、会長兼最高経営責任者だった鈴木敏文氏の退任会見だった。
日本にコンビニエンスストア文化を生み出したカリスマ経営者の電撃退任の理由は、セブン-イレブン・ジャパンの次期社長人事だった。鈴木氏が提案した社長交代案が取締役会で否決された。
よもやの展開だった。
「辞めることは僕一人で決断した。(創業家の)伊藤(雅俊)名誉会長もまさか辞めるとは思っていなかった。僕が身を引くとは、ね。」
「辞めろ」と誰一人として言っていたわけじゃない。みんな、びっくりしていたくらいだから。辞めたことが良かったか悪かったかは、後で判断してくれればいいと思っている。