
ヤクルトの丸山和選手が1日のDeNA戦でサイクル安打を達成し、チームの大勝に大きく貢献した。
サイクル安打まであと二塁打を残して迎えた七回の第5打席。打球は打ち取られた当たりに見えたが、強風にあおられて左翼手の前にポトリと落ちた。「当たりは良くなかったけど、神風が吹いて落ちてくれた。とってもうれしい」と語る丸山は、俊足を飛ばして二塁に到達すると、神宮の夜空に人さし指を突き上げた。大卒5年目の26歳が、史上73人目の偉業を達成した瞬間だった。
穴を補ってあまりある活躍だった。開幕からリードオフマンを務めた長岡が再調整のため前日に出場選手登録を抹消され、代わりに1番に座った丸山は、二回に右前打、四回に右中間三塁打、五回に右越えソロ、八回にも右前打とプロ初の5安打を記録。チームは今季最多の20安打16得点で大勝し、先頭打者として打線を引っ張った。
昨季は春先に右手首を骨折し、自己最少の39試合の出場にとどまった。今季も控えスタートながら、「先発で使うと思い切りのいい打撃をする。足も速い。肩も強い」と池山監督が評価する通り、徐々に出場機会を増やす中で1番起用に見事に応えた。
4月19日には第1子が誕生した。「もっともっと活躍しなきゃいけない」。新米パパにとって、忘れられない一日になった。(川峯千尋)