
自民党は11日、情報通信戦略調査会の会合を開き、インターネット上の誹謗中傷対策について議論した。スポーツ選手が安心して競技に専念できる環境を目指すプロジェクト「RESPECTion!」に参加する現役アスリートや弁護士らが出席し、被害の実態を報告した。
山下貴司元法相は冒頭、「匿名をいいことに誹謗中傷が投げかけられ、是正する十分な手段がないのが現状だ」と指摘し、「命にかかわる問題。しっかりと議論していきたい」と述べた。
出席したアスリートはともにパリ五輪レスリング金メダリストで、RESPECTion!に参画している樋口黎選手(ミキハウス)と文田健一郎選手(同)。RESPECTion!推進委員で、スポーツ誹謗中傷根絶団体「COAS」代表の高橋駿弁護士も課題を訴えた。
会合後、樋口選手は「(被害に対し)開示請求などのアクションを起こすのは時間的にも費用的にも負担がかかりすぎる。ルールや法律を何とか整備していただきたいという思いを代表して伝えた」と話した。その上で、「全ての人に尊敬をもって接することが、より良い社会の実現に向けた第一歩だと思う」と述べた。
文田選手は「応援されることでパフォーマンスを発揮できるようになる。安心してSNSを開けるような社会になってほしい」と要望した。
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