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一流企業の入社試験でよく出題されるフェルミ推定。その代表例として「1年間に日本で販売されるボールペンの本数」を考えてみよう。この問題は、複雑な市場規模をシンプルな仮定と論理で推定する力を試す。
まず、日本の総人口を約1億2000万人とする。そのうちボールペンを実際に使用するのは、小学生以上の就学・就労人口が中心だ。未就学児や高齢者の多くは使用しないと仮定し、使用者は約8000万人と設定する。
次に、一人当たりの年間購入本数を推定する。学生はノート書きや試験で頻繁に使うが、社会人はオフィスで支給される場合も多い。平均して年間2本程度と仮定する。また、企業や学校による一括購入も考慮する必要がある。
これらを基に計算すると、使用者8000万人×2本で1億6000万本。さらにオフィスや教育機関の備品として追加で4000万本を見込み、合計約2億本と推定される。もちろん、これはあくまで概算だ。
フェルミ推定の面白さは、正確な数字を出すことではなく、仮定の積み重ねと論理の筋道にある。実際の市場データと突き合わせることで、より精度の高い推定が可能になる。このような思考訓練は、ビジネス課題の本質を見抜く力につながる。