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中国税関総署が9日発表した5月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比19・4%増の3767億ドル(約60兆円)に達し、7カ月連続でプラスとなった。伸び率は4月の14・1%から拡大し、米中関係の安定化に向けた動きを受けて対米輸出が急拡大したことが主因だ。
輸入は27・4%増の2713億ドル。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1054億ドルの黒字で、4月の848億ドルから拡大した。
国・地域別では、米国向け輸出が35・4%増、輸入が20・4%増と、4月の輸出11・3%増、輸入9・0%増から伸び率が急拡大した。
米中両国は5月中旬の首脳会談を受け、貿易・投資分野の協議体設置で合意するなど関係安定化を進めた。昨年春には双方が追加関税をかけ合う報復合戦で貿易が停滞しており、その反動もあって大幅な伸びを示した。
東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも輸出入ともに20%超の増加。日本向けは輸出が10・9%増、輸入が29・2%増だった。中国政府は高市早苗経済安全保障担当大臣の台湾有事を巡る国会答弁を機に日本への圧力を強めており、レアアース(希土類)磁石の対日輸出が低水準となるなど一部に影響が出ている。
1~5月の累計では輸出が前年同期比15・5%増、輸入は24・5%増だった。