VALPARAISO, CHILE – OCTOBER 03: Referee Omar Abdulkadir Artan shows yellow card during the FIFA U-20 World Cup Chile 2025 Group B match between Panama and Korea Republic at Estadio Elías Figueroa Brander on October 03, 2025 in Valparaiso, Chile. (Photo by Hector Vivas – FIFA/FIFA via Getty Images)UEFAスーパーカップで主審を務めるオマル・アルタン氏(写真提供:Getty Images)
欧州サッカー連盟(UEFA)は11日、ソマリア人審判員のオマル・アルタン氏を、8月12日に行われるUEFAスーパーカップの主審に任命したと発表した。
2025年にアフリカサッカー連盟(CAF)の男子年間最優秀審判員に選ばれたアルタン氏は、FIFAワールドカップ2026でも審判を務める予定だった。
しかし、マイアミ国際空港でアメリカへの入国を拒否されたと報じられ、国際サッカー連盟(FIFA)は声明を出した。「マッチオフィシャルのオマル・アルタン氏がアメリカへの入国を拒否されたため、FIFAワールドカップ2026で審判を務めることができなくなった」と説明している。
ソマリアは、アメリカのドナルド・トランプ大統領による渡航禁止措置の対象国の一つだが、入国管理局は拒否の理由を明かしていない。
FIFAは「ビザの審査を含むホスト国への入国手続きには関与していない」と述べ、「これまでのFIFAのイベントと同様、誰がビザを受け取り、誰が入国を許可されるかは開催国政府が最終的に判断する」と付言した。
そんな状況の中、アルタン氏は約2カ月後に迫ったUEFAスーパーカップで主審を務めることが決まった。
UEFAスーパーカップは、前シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の優勝チームが対戦する大会で、今年はCL連覇のパリ・サンジェルマン(PSG)とELを制したアストン・ヴィラが激突する。
UEFAはアルタン氏の任命について、「審判を含む多くの分野における協力を促進するため、UEFAとCAFの間で最近締結された覚書の枠組みの中で行われたもの」と説明した。
さらにUEFAは声明で、「UEFAとCAFは、あらゆるレベルでのサッカーの発展と、団結、平等、非差別という中核的な価値観の促進という共通の目標によって結ばれています」と述べている。
UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は声明を発表。「UEFAは彼の卓越した審判技術に敬意を表し、このような名誉ある推薦を決定しました」と述べた。
一方、CAFのパトリス・モツェペ会長は「オマル・アルタン氏が、UEFAスーパーカップで審判を務める機会を与えてくれた友人のアレクサンデル・チェフェリン氏に感謝しています」と感謝の意を示した。
モツェペ会長は続けて、「大きな名誉であり、アフリカ、ヨーロッパ、そして世界中の人々を結びつけるサッカーの素晴らしい模範になります」と、UEFAの対応を賞賛した。
アフリカ出身の審判がヨーロッパの主要タイトルマッチで主審を務めるのは異例で、今回の任命はサッカー界における多様性と包摂性の象徴として注目を集めている。
アルタン氏は、入国拒否という逆境を乗り越え、UEFAスーパーカップという大舞台での活躍が期待される。