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現地時間29日、FIFAワールドカップ2026の決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)で、日本代表はブラジル代表と対戦。前半に佐野海舟の代表初ゴールで先制しながらも、後半アディショナルタイムに被弾し、2-1で逆転負けを喫した。守備陣の中心としてブラジルのエース、ヴィニシウス・ジュニオールをほぼ封じ込めたDF冨安健洋は、試合後、複雑な心境を語った。
試合は序盤からブラジルに押し込まれる展開。しかし29分、日本は自陣でのパスカットから佐野が持ち出し、豪快なミドルシュートを突き刺して先制した。リードを守って折り返した後半、56分にカゼミーロにヘッドで同点ゴールを許すと、その後も劣勢を強いられる。日本もカウンターから幾度か決定機を作ったが、ゴールを奪えず。迎えたアディショナルタイム5分、ガブリエウ・マルティネッリに決勝点を決められ、ベスト32での敗退が決まった。
この試合で冨安は、ブラジルの攻撃の要であるヴィニシウスとマッチアップ。スピードとテクニックを駆使する相手に対し、ほとんど仕事をさせない守備を披露した。それでもチームは勝ちきれなかった。冨安は「今までも親善試合をやってきて、強豪国に結果を出してきて大会に臨みましたが、まだまだ力の差はあるんだろうなという感じです」と振り返り、試合直後の混乱の中ではっきりとは言えないものの、世界の壁を実感したと明かした。
冨安は、応援に駆けつけたファン・サポーターへの思いも口にした。「現地に足を運んでくれたサポーターの人たちも多かったですし、本当にホームのような雰囲気を作っていただいたので、その応援というのは確実に、ピッチ上、ピッチ以外でも僕たちの元に届いていました」と感謝を述べた上で、「期待ももちろんしてくれたと思いますし、一緒に戦ってくれていたと思うので、本当に恩返しができなかったというか、結果でしっかりと返したかったところが、あっけない形になってしまったので、申し訳ない気持ちが一番大きいです」と悔しさを滲ませた。
日本代表は今回のW杯で決勝トーナメント初勝利を目指したが、その夢はあと一歩のところで潰えた。冨安をはじめ、鎌田大地や前田大然ら主力選手からも「力不足」「胸を張って帰りたい」といった複雑な声が漏れている。一方で、日本サッカーの発展を支える「スポーツくじ」の収益が、若手育成や施設整備に活用されていることも改めて注目を集めている。今回のW杯もその対象であり、ファンが購入する1枚のくじが、未来の代表選手を育てる一助となっている。