
台湾の台北市と新北市でネズミが大量発生し、市民の不安が広がっている。ハンタウイルスの感染者も確認され、商業施設では混乱が生じるなど、日常生活への影響は深刻だ。
行政は大規模な清掃作戦を開始したが、市民からは「対応が遅すぎる」「情報公開が不十分だ」といった不満の声が相次いでいる。感染症リスクが急増する中、市当局の迅速な対策が求められている。
ハンタウイルスはネズミの糞や尿を介して感染し、発熱や呼吸器症状を引き起こす。台湾では過去にも散発的な感染例があったが、今回の大量発生により感染拡大が懸念されている。
なぜ今、台湾でネズミが増えたのか。専門家は「昨年からの暖冬と雨季の長雨が繁殖に適した環境を作った」「生ごみの管理が不十分で、都市部でエサが豊富にある」と指摘する。
日本の都市部でもネズミ対策は行われているが、台湾では集合住宅や路地裏の構造が複雑で駆除が難しい。日本と台湾の行政対応の違いが、今回の事態の背景にあるという見方も出ている。