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9年ぶりに実現した「さいたまダービー」は、浦和レッズとRB大宮アルディージャが2-2で痛み分けとなった。今季から浦和の指揮を執る曺貴裁監督にとって、埼玉スタジアム2002は就任後初めての指揮官としての舞台。プレシーズンマッチながら2万3000人を超える観客が詰めかけ、赤とオレンジが入り交じる熱気の中、秋春シーズン開幕へ向けた貴重な一戦は引き分けに終わった。
試合は先手を取ったのは大宮だった。カルリーニョス・ジュニオのゴールで均衡を破ると、浦和は渡邊凌磨の同点弾で追い付く。しかし、直後に泉柊椰に勝ち越しゴールを許し、1-2で前半を折り返す。後半は浦和がボールを保持して攻め込む時間を増やし、85分にPKを獲得。オナイウ阿道のキックは相手GKに阻まれたが、こぼれ球を押し込んで土壇場で同点に持ち込んだ。
試合後、曺監督は「キャンプでやってきたことが自分たちのペースで出せたところと、失点の場面とか、大宮さんにシュート2本か3本か4本かという形だったと思うんですけど、やっぱり2点やられてしまう甘さもありました」と振り返り、相手に決定的な回数を作らせなかった一方で、2失点した課題を率直に口にした。
その一方で、後半の戦いぶりには収穫を強調した。「大宮さんのファイティングスピリットが最初からあって、前半は対等な試合になりましたけども、後半に関しては我々の方が足が動いて、相手のゴールに迫った場面も多かったですし、交代選手も含めて非常にポジティブな材料は多かったかなと思います」。選手交代で流れを引き寄せた時間帯があったことを前向きに捉えていた。
開幕を1週間後に控え、チームはプレシーズンマッチで一定の結果を残している。曺監督は「5試合やって勝ち点10取れれば、リーグ戦では優勝戦線に間違いなく行けます。3回勝って1回引き分けてっていうペースですけど、そんな甘くはないと思います」と気を引き締めた。さらに「秋春のシーズンで、どこも最初の3試合4試合はこの日本の蒸し暑い中で試合をしなきゃいけない。その時にどういうパフォーマンスを見せていくかで、秋・冬と繋がっていくと思います」と述べ、厳しい条件下でのスタートを見据えていた。
かつては敵将としてこのスタジアムに立つことが多かったという曺監督。今回、ホームの浦和サポーターの後押しを肌で感じたようだ。「本当に今日たくさんのお客様がプレシーズンマッチにもかかわらず来ていただいて。あの赤いチームの方、旗の方に攻めると、彼らの速度が2倍くらいに上がるって感じは、まさに指揮を執って思ったところです」。その上で「ホームアドバンテージを生かして、ホームでは必ず相手を圧倒できるような試合をしていきたい。それを達成するには、今日から、明日から努力をし続けなければいけない。スタッフ・選手一丸となってやっていきたいと思います」と、新シーズンへの決意を語った。