
東レは、インド現地法人のトレイ・インダストリーズ(インディア)プライベート・リミテッド(TID)において、高機能素材ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂「トレリナ」のコンパウンド生産設備を新設することを決定したと発表した。
新設備はアンドラ・プラデシュ州スリシティーにあるTID事業拠点に導入され、年産能力は約3000トンを見込む。同設備はインドにおける初の自社生産ラインによるPPSコンパウンドとなる。
生産設備は2027年初頭に稼働を開始する予定。東レは同年4月から顧客向けサンプルワークに着手し、早期の本格量産を目指す計画を示している。
PPS樹脂は耐熱性、耐薬品性、機械強度、難燃性などに優れた特性を持つ高機能素材。自動車の電装部品やエンジン部品など、過酷な環境下で使用されるエンジニアリングプラスチックの一種として知られる。
今回の投資は、成長するインド自動車市場における需要取り込みと、グローバルなサプライチェーン強化を目的としたものとみられる。東レはこの分野でのリーダーシップをさらに強める方針だ。