
仕事や家事に追われる日々のなかで、生活がどんどん乱れていくことに後ろめたさを感じる人は多い。丁寧な生活が理想とされる一方、時間に追われてそれができないもどかしさが募る。
しかし、限られた時間の中で暮らしを急に整えるのは難しい。ここで求められるのは完璧を目指さない発想の転換だ。不完全でも明るく楽しむ姿勢が、ストレスを減らす鍵となる。
人生には、テキトーな日常を楽しむための工夫やライフハックが必要だ。秋野ひろさんの新作マンガ『丁寧ならぬ暮らし』は、そんな発想の具体例を教えてくれる。
特に印象的なのは、賃貸退去まであと10時間という切迫した状況で、部屋が絶望的な汚れに覆われた場面だ。さらに洗剤が切れてしまい、窮地に立たされる。
そんな中、著者が手にしたのはキッチンにある意外な代用品だった。そのアイテムで見事に汚れを落とし、優先順位の極意を実践。どんな危機にも対応できる柔軟な思考が、ズボラ流の真髄だと気づかされる。