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「WEST EXPRESS 銀河」南禅寺の湯豆腐で完結 第三列車⑧

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Mika Nakamura
経済 - 26 6月 2026

「WEST EXPRESS 銀河」が、ピクリとも動かなくなったのは、山陽本線大久保駅だった。運転停車である。

リクライニングの利かぬ1人用ソファで眠れぬ一夜を過ごしていたサンケイ君に聞くと、着いたのは2時30分より前だという。発車したのは5時25分なので、約3時間停(と)まっていた計算になる。同駅を並の特急のように通過すれば、京都着は3時43分になる。15時間近くに及ぶ銀河の旅は、こうしたダイヤの工夫が欠かせない。

大久保駅を発車すると、それまでのノロノロ運転はどこへやら。かつて新快速だったのを思い出したのか、昔同様のスピードでぶっ飛ばし始めた。

5時44分、わが故郷、神戸に着いた。2番線に到着したが、神戸駅始発だった当時の銀河は1番線を使用していたという。どうせなら風格ある1番線に停めてほしい。ちなみに駅舎は、4年後に築百年を迎える近代建築の手本のような建物だ。重要文化財候補に強く推薦したい。

大阪、新大阪駅とも停車時間は短く、あっという間に京都に着いた。時間は6時43分。

ここでサンケイ君とお別れ、というわけにはいかない。こちらは快適な一夜を過ごしたが、1人用ソファで夜を明かさせた償いをせねばならない。私も世間体を気にする小心な男だ。

なんと月並みな、とは思ったが、ご機嫌を損ねてはいけない。さっそく、サンケイ君が南禅寺近くの有名店をスマホで予約した。とはいえ、昼までだいぶ時間がある。嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗ることにした。雨がそぼ降る嵐山と保津峡はなかなかの風情だった。

トロッコ列車の終点からJRと地下鉄を乗り継いで、昼前に南禅寺に着いた。有名な三門を横目に料亭へ直行、湯豆腐と田楽、野菜の天ぷら、それにご当地・伏見の酒を所望した。

月並みだが、旨(うま)いものは旨い。湯豆腐には、ぬる燗(かん)がよく似合う。予定よりかなりアシが出たが、やむを得ない。老いては子に従えである。のんびりしていると新幹線の発車時刻が迫り、タクシーに飛び乗った。

「やっぱり湯豆腐は南禅寺に限りますね」とサンケイ君が、知ったようなことを言うと、運転手さん、あわてず騒がず、「ここらへんのもんは、湯豆腐は家で食べてます」とバッサリ切って捨てた。「お土産に〇〇の湯どうふのたれを買(こ)うてみなはれ。スーパーの安い豆腐が料亭の湯豆腐に変身しますよ」

あえて○○としたのは、京都駅の土産物屋でも通信販売でも入手できず、味見できなかったからである。できないとなると、ますます○○のたれで湯豆腐を食いたくなってきた。

京のお人はほんにいけずでんなぁ、というところで第三列車は、おしまい。なお、「W銀河」は、7月3日から紀南ルートになるのでご注意を。明日は、東北・秋田のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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