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3時間50分に及んだニデックの株主総会は、新経営陣の「脱・永守イズム」への本気度が厳しく問われる場となった。会場には約2000人の株主が集まり、冒頭から一部の株主による激しい質問が相次ぎ、議長を務めた岸田光太郎社長は終始緊張した表情を見せた。
株主の怒りの背景には、相次ぐ不祥事と創業者・永守重信氏の突然の退場がある。2023年度に発覚した品質データ改ざんや海外子会社での不正経理は、同社の企業統治の脆弱性を露呈させた。株主からは「なぜ監視機能が機能しなかったのか」と厳しい追及がなされた。
「新体制に期待はするが、結果を出さなければ意味がない」――。株主総会で取材に応じた40代の個人株主はこう語り、期待と不安が交錯する声を代弁した。永守氏が長年君臨してきた経営スタイルを転換できるかどうかが、信頼回復のカギとなる。
岸田社長は総会で、内部統制の強化とコンプライアンス体制の再構築を表明。具体的には、社外取締役の増員や監査役会の権限強化などを盛り込んだ改革案を提示した。また「上場維持は経営の最低条件」と述べ、東京証券取引所への報告義務を果たす方針を強調した。
新経営陣が直面する難題は山積みだ。永守氏のカリスマに依存してきた組織文化を変えるには、時間と痛みを伴う改革が必要になる。株主総会の熱気が冷めやらぬ中、ニデックの真価が問われる一年が始まった。