
米商務省が5日発表した3月のモノとサービスを合わせた国際収支ベース(季節調整済み)の貿易赤字は、前月比4.4%増の603億700万ドル(約9兆5000億円)だった。赤字幅は2カ月連続で拡大し、市場予想を上回る結果となった。
輸出は2.0%増の3208億5900万ドルとなり、過去最高を更新した。主に航空機や半導体など資本財の輸出が好調で、中国や欧州向けの輸出も堅調に推移した。
一方、輸入は2.3%増の3811億6500万ドルだった。原油や液化天然ガスなどのエネルギー輸入が増加したほか、自動車や消費財の輸入も拡大した。
専門家は、米国内の個人消費が堅調で輸入需要が高まっている一方、輸出も記録的な水準にあると指摘。貿易赤字の拡大は、米経済の強さと世界的な需要増を反映していると分析している。
今後の見通しについて、一部エコノミストは、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが輸出競争力に影響を与える可能性があると警告。また、地政学的リスクや為替変動が貿易収支に与える影響を注視する必要があるとの見方を示している。