共働き増加で「レトルト幼児食」発売相次ぐ、時短と噛む力・味覚育成を両立

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Yuki Tanaka
ライフ - 04 May 2026

共働き家庭の増加を背景に、子供向けのレトルト食品「幼児食」の発売が相次いでいる。親の調理時間を短縮するだけでなく、子供の「噛む力」や「味覚」を育む工夫が施されている。

離乳食を卒業した後、子育て世代から「頼れるものがない」との声が、アサヒグループ食品の「和光堂」ブランドに寄せられていた。

1歳半頃からの幼児期は、離乳食から普通食への移行期にあたる。まだ噛む力や飲み込み、消化する機能が十分に発達していない。

離乳食には国が定めた月齢ごとの調理状態の目安があり、市販品も充実している。しかし幼児期に入ると、適切な硬さの基準や市販品がほとんどなく、家庭で試行錯誤するしかなかった。

アサヒグループ食品は2025年7月、和光堂ブランドでレトルト幼児食「ぱくぱくプレキッズ」を全国発売した。1歳半から3歳手前を対象に、「白身魚だんごの中華あんかけ」や「チキンと大豆のトマト煮」など主菜7種類をそろえる。

白身魚だんごは扁平な形状で、マーケティング四部の高橋愛子部長は「幼児がフォークで刺して、一口ずつかじって食べ進めやすい形状にした」と説明。肉料理はスプーンでつぶせる柔らかさを保ちつつ歯ごたえを残し、「しっかり噛んで食べることを意識した」という。

2026年3月には幼児向け「お野菜グラノーラ」を発売。小さな粒状でスプーン練習にも適し、牛乳やヨーグルトと組み合わせれば栄養バランスが整い、朝食やおやつとしても活用できる。

幼児期は味覚の基礎を育む時期でもある。ベビー用品大手のピジョンは2025年8月、子会社運営の保育園で人気のメニューを基にレトルト幼児食を発売。7種のうち人気なのは、昆布とかつお節のうまみを生かした「合わせだしのサバの味噌煮」だ。

マーケティング部の江野口達也さんは「魚料理は骨の処理が手間で、調理に時間がかかるという声が多かった」と指摘。魚料理への苦手意識が人気を支えているようだ。

味付けにもこだわりがあり、濃すぎると味覚の発達を阻み消化器に負担をかける可能性がある。開発担当の清野敏正さんは「塩分を控え、だしや野菜のうまみを生かした」と話す。

安全面への配慮も進む。森永乳業は乳幼児向けパウチ型ゼリー飲料で直径約3センチの大きなキャップを採用。1歳以降から使える「やさいジュレ」などで、子どもが誤飲しても呼吸できるよう空気穴をあけた。食材の硬さや大きさだけでなく容器形状にも工夫を凝らす。

幼児期の健康課題の一つが噛む力の育成だ。2018年には、食べ物を噛んだり飲み込んだりする力が不十分な「口腔機能発達不全症」が保険診療の対象となった。

日本小児歯科学会専門医で坂井歯科医院(名古屋市)の林志穂さんは「柔らかく刻んだ離乳食から普通食に十分移行できないまま成長すると、噛む力や飲み込む機能が育たず、そのまま飲み込んだり食事に時間がかかったりする」と警告。誤嚥のリスクも高まると指摘する。

噛んで飲み込む一連の動作は反復経験で身につく。林さんは「親が意識的に気にかけ、習慣化してほしい」と訴える。

幼児期は育児休業からの復職時期と重なりやすく、仕事と育児の両立に追われる。厚生労働省の2024年国民生活基礎調査によると、母親の有職率は0歳児で65%、1歳児で70%、2歳児で75%。共働きの定着とともに、便利な幼児食の需要が拡大している。(村田幸子)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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