
沖縄県名護市辺野古沖で船が転覆し、平和学習中だった同志社国際高(京都府)の女子生徒(17)ら2人が死亡した事故を巡り、同校が研修旅行中に読谷村で実施した「民泊」での学習内容について文部科学省が調査していることが8日、関係者への取材で分かった。学校法人同志社に報告を求めたが、回答は留保されている。
この事故は今年4月に発生し、高校生らが乗った船が転覆。参加者は沖縄戦や基地問題を学ぶ平和学習の一環として現地を訪れていた。文科省は、教育課程外の活動とはいえ、安全管理や学習内容の妥当性を検証する必要があると判断した。
同志社国際の説明によると、沖縄研修旅行では班別に複数のコースが用意されていた。転覆事故が起きた「辺野古コース」のほか、読谷村での民泊体験もあった。民泊では村内の民家に数人ずつ分散して宿泊し、住民との交流を通じて地域の実情に触れる狙いがある。
通常、民泊では住民から沖縄戦や基地問題に関する話を聞く機会が設けられているとされ、生徒たちは現地の視点を学ぶことが期待されていた。文科省はこの学習内容が適切だったかどうかを重点的に調べている。
学校側は現時点で報告を保留しており、今後の対応が注目される。文科省は調査結果を踏まえ、必要に応じて全国の学校向けに研修旅行のガイドライン見直しを検討する可能性もある。