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浦和レッズ、3日間で20会場を巡る集中ホームタウン活動の舞台裏

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Haruki Sato
ワールドカップ - 30 6月 2026

6月上旬、浦和レッズの選手たちがホームタウン各地へ足を運んだ=[写真]浦和レッズ

6月6日(土)、明治安田J1百年構想リーグが閉幕した直後、浦和レッズの選手たちは3日間にわたりホームタウン各地を訪問した。さいたま市内の小学校、保育園、警察署、赤十字など計20会場を巡る集中ホームタウン活動は、クラブが積み重ねてきた地域との関係の現在地を映し出す。なぜ今、レッズは街へ出るのか。その背景と歩みを追った。

9日(火)、さいたま市立中尾小学校を訪問したGK吉田舜(藤枝MYFCへ完全移籍)とMF和田武士は、まず1年生4クラスの各教室を回り、入学祝いを贈呈。最後のクラスでは予定外のパフォーマンスが飛び出し、和田がリフティング、吉田がキャッチングを披露して喝采を浴びた。その後、全学年の教室前を歩き児童たちに挨拶。当初は児童が教室の中から手を振り、選手が廊下から応える想定だったが、ほとんどの児童が廊下に出て選手を待ち、人垣の中を通りながらハイタッチを交わした。

中尾小学校に続いて向かった南浦和たいよう保育園では、近くの姉妹園おおぞら保育園の園児と合わせ20数人の年長児と交流。2人がリフティングとキャッチングを披露した後、選手1人に3人の園児がボール奪取に挑戦するゲームを実施。園児が2組に分かれ、吉田と和田が加わってボールを使ったリレー競争を行うなど、大歓声の中で訪問を終えた。

自身も5歳の男の子がいる吉田は「『おはようございます』と言ったら大きな声で返してくれるところは、小学1年生も保育園の年長さんも変わらず、可愛いですね。うちの子も園ではあんな感じなのかな、と思いました」と語る。和田は「保育園の子たちとのボールの奪い合いでは、だいぶアグレッシブに取りに来てくれました。良い選手が眠っているんじゃないでしょうか。小学校では、かなりレッズを好きそうな子がいたので、試合を観に来てほしいなと思いました」と感想を述べた。

10日には、GK佐藤瑠星(モンテディオ山形へ育成型期限付き移籍)とFW肥田野蓮治が「1日浦和警察署長」を務めた。制服姿でJR浦和駅東口に立ち、特殊詐欺防止キャンペーンの啓発活動として、警察庁推奨の特殊詐欺対策アプリのインストール方法が載ったチラシなどを配布。用意した500セットはすぐになくなった。

ホームタウン活動初参加の肥田野は「浦和の街の方々と一体になってこういう活動ができるのは、サッカー以外でもパワーをもらえるような良い経験になりました」と語る。経験者の佐藤は「地域の方々と交流できるのは自分自身の活力になりますし、こうしたキャンペーンを通して、特殊詐欺防止への関心を高めてもらうとともに、サッカーにも興味を持ってもらえたらと思うのですごく良い活動ができたと思います」と話した。

他にも、日本赤十字社埼玉県支部を訪れたDF荻原拓也とDF田中義峯が、AEDを用いた救急法体験や、災害発生時に活用される臨時救護所(エアーテント)の設営体験を実施。在籍選手の半数以上が、さいたま市内の小学校や保育園、区役所、警察署、消防署など、3日間で20会場を訪れた。これほど集中した活動は初めてだった。

浦和レッズには地元自治体や公共団体、行政機関、協力関係団体からの要請が数多くあり、クラブも積極的に選手を派遣する意向だが、今年は特別大会の終了まで連戦が続き、すべての要請に応えきれていなかった。そこでチームがオフに入ったのを機に、この3日間に集中して選手がホームタウン活動に参加した。一方で、この期間にはホームタウン活動以外にも、パートナー企業への挨拶回りなど、選手が分かれて各種対外活動を行った。

浦和レッズに「ホームタウン部」ができたのは2000年。J2降格を機に設けられた。かつては地域イベントなどへの選手派遣要請があっても、現在ほど多くの選手が地域活動に参加する機会はなかった。セキュリティー上の問題などが理由とされていたが、クラブが積極的に地域へ出るという発想自体、まだ十分に浸透していなかった時代だった。

しかし、レッズ誕生10年を過ぎたころから徐々に変化が表れた。初めてタイトル(Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝)を獲得した2003年、優勝賞金の一部でさいたま市内の小学校にボールを寄贈したのを皮切りに、タイトルを獲るたびに中学校、保育園・幼稚園などへ広げながら、サポートへのお礼を形にした。そこには「地域に支えられているクラブだからこそ、成果を地域に還元する責任がある」という考え方があった。こうした意識の変化は地域との接点づくりにも表れ、イベントなどに派遣される選手の顔ぶれも変わり、主力選手が参加する機会が増えた。

そして2006年に大きな転換点が生まれた。当時のレッズは人気絶頂と言っていい時期で、ホームゲームのチケットはほぼ完売、埼スタには毎試合5万人台後半の入場者があった。ホームゲームでのスタジアムは熱狂に包まれ、クラブは順調に成長しているように見えた。

しかし、その一方でクラブにはある危機感が芽生えていた。ホームタウンである浦和の街は同じ熱狂に包まれているのだろうか――。旧浦和市の中心部にあった浦和駒場スタジアムから、市の最東端の埼玉スタジアムに本拠地を移した結果、入場者数は2倍、3倍に増えたが、その反面、試合後にスタジアムの熱が街に広がる機会は激減した。

スタジアムだけでなく、浦和の街全体からも期待されるクラブでありたい。そうした思いから2006年の秋、クラブスタッフ全員が手分けして旧浦和市内の全商店会を回った。顔を出してポスターを渡すだけでなく、商店会長らとじっくり話をし、クラブへの要望や不満を聞いてレポートに集約した。

その結果、スタジアムでの熱狂とは対照的に、街のレッズ色が以前ほど感じられなくなっていることが浮かび上がった。これではいけない――。このことがその後のホームタウン活動の方向性を考える上で大きな契機になった。チームの勝利を大きく後押しする満員の熱狂的なスタジアムに満足せず、ホームタウン全体を巻き込んでいく。それには自分たちから浦和の街に出て行かなければならない。こうした考えは、その後のホームタウン活動の根底にある発想として受け継がれ、現在もクラブの意識として定着している。

レッズの歴史を見ると、初期の最優先課題は「強くなる」「タイトルを獲る」ことであり、地域との関係はさほど重視されていなかった。浦和が持っていたサッカーとの親和性に甘えていた部分もあっただろう。

しかし時代は変わっている。レッズのホームタウンには年々新しい市民が生まれている。「サッカーのまち」という浦和のキャッチフレーズは、かつて高校サッカーで浦和の高校が何度も全国制覇したという誇りから生まれた自然な感覚だった。しかし、その歴史を知る人は徐々に減り、「サッカーのまち浦和」とは浦和レッズの存在を指す言葉だと思う若者も多い。

そしてクラブ自体も変わっている。ホームタウンに住む人で、一度もレッズの試合を見たことがない人、レッズに興味がない人が少なくないことに危機感を覚え、「待ち」「受身」ではなく、アクティブな活動を日々行っている。

クラブには現在、7人体制の「ホームタウン本部」がある。スタッフがホームタウンの人々と向き合い、その中で地域の人たちがやりたいこと、必要なことを聞き出し、一緒に課題を解決していく活動が同本部の大枠だ。あるスタッフは言う。「自分たちの大きな役割の一つは、浦和レッズを知ってもらうこと。この地域の方々に、まずレッズという存在を知ってもらい、少しでも意識してもらう。いわば『ゼロからイチにする』ような、最初の段階を担うのがホームタウン本部だと思っています」

例えば、ホームタウン内の小学校(特別支援学校を含む)58校を対象とした新1年生と卒業生への記念品贈呈は毎年の恒例事業だが、記念品は宅配便ではなくスタッフが手分けして配る。その際、お祝いの言葉を伝えながら各校の現状を聞き、自分たちにできることはないか模索する。そうした直接のコミュニケーションを大事にしている。

薬師寺智之ホームタウン本部長は語る。「今回のように、3日間集中して選手がホームタウンへ出向く取り組みは、クラブとして初めての挑戦でした。いろいろな議論はありましたが、レッズは本来どうあるべきかという原点に立ち返り、レッズを知ってもらうきっかけづくりという意味でも、さらに選手に自分たちがいろいろな人に支えられているんだということを直に感じてもらう機会をつくるという意味でも、今回の取り組みは大事なものでした。浦和レッズはこの街のサッカークラブです。クラブの先輩たちがさまざまなものを築いてきた、そのバトンをもらって我々ホームタウン本部は活動しています。私たち自身が、もっともっと街の中に溶け込み、地域の方々と一緒に歩んでいきたいと思っています。今回の3日間は自分たちの力が試される良い機会でもあったと思っています」

レッズのホームタウン活動は、他クラブの先を進んでいるとは言えない。しかし、着実に前進している。今回の集中活動は、その実証であり、新たなスタート地点になったはずだ。

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編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Soccer Kingの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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