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田辺ファーマ(旧田辺三菱製薬、大阪市)は3日、医薬品の製造を手がける子会社「田辺ファーマファクトリー」を後発医薬品大手の東和薬品に売却すると発表した。自社で主な製造拠点を持たない事業形態へ移行し、研究開発や事業開発に経営資源を集中させる狙いがある。売却額は非公表としている。
売却対象の田辺ファーマファクトリーは、山口県山陽小野田市と福岡県吉富町に工場を保有する。東和薬品はこれらの工場を国内製造の中核拠点として位置づけ、操業を継続する方針だ。
田辺ファーマは昨年、米投資ファンドのベインキャピタルの傘下に入った。それに伴い、旧社名の田辺三菱製薬から現在の社名に変更している。
研究開発への集中投資によって、新薬の開発力強化や事業ポートフォリオの見直しを加速させる考え。一方、東和薬品にとっては、今回の買収により製造能力の拡大とサプライチェーンの強化が期待される。
今回の製造子会社売却は、医薬品業界における事業再編の流れを象徴する事例となっている。両社は今後、それぞれの強みを生かした戦略を推進する見通しだ。