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昭和41年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪となった袴田巌さん(90)の姉、ひで子さん(93)は9日の衆院法務委員会の参考人質疑で、再審制度を見直す刑事訴訟法改正案に関し「この法律(政府案)なら巌も助からなくて、処刑されてしまっていたと思う」と述べ、証拠の全面開示や検察抗告の全面禁止を求めた。自民党の山本大地氏に答えた。
ひで子さんは「無実の人間が処刑されているということもたくさんある。実際にあると思っている、私は。ですから、そういうことのないように、ぜひよろしくお願い申し上げます」と訴えた。
中道改革連合の西村智奈美氏が「政府案がこのままの内容なら(冤罪を救済しない)抜け道がたくさんあり、反対したい。ひで子さんはどうお考えか」と聞くと、ひで子さんは「私も抜け道があると思っている。抜け道のないように、ぜひご検討いただきたいと思っている」と述べ、政府案の修正を求めた。
また国民民主党の小竹凱氏と参政党の和田政宗氏から、検察が開示した証拠を弁護人などが再審手続き以外で第三者に提供する「目的外使用」を罰する規定が盛り込まれていることについて問われると、「袴田事件では弁護人が証拠を支援者に見せて、みそ漬け実験になった。目的外使用を禁止すると、支援者もマスコミも証拠が見られない。禁止をなくしてもらいたい」と述べた。
質疑冒頭の意見陳述で、ひで子さんは「検察抗告があるから再審開始確定まで時間がかかる」「いい証拠も悪い証拠も全部出して裁判をやっていただきたい」などと述べていた。