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全長4メートルを切るトールワゴン、ダイハツ「ルーミー」とスズキ「ソリオ」。どちらも軽自動車からの乗り換え層や、少人数世帯を中心に根強い支持を集めている。ミニバンほどの大きさは必要ないが、軽自動車では物足りない——そんなユーザーの期待に応える一台として、存在感を高めているようだ。
両車が支持される最大の理由は、価格と使い勝手のバランスにある。軽自動車よりは上のクラスでありながら、本格的なミニバンに比べれば購入しやすい価格帯に設定されている。さらに、全長を抑えつつも室内高を確保した“トール”なボディは、街中での取り回しのよさと、ゆとりのある居住空間を両立させている。
実際のユーザー像を見ると、従来のステーションワゴンやミニバンからの乗り換えというよりは、軽自動車からステップアップする層が少なくない。子育てを終えた夫婦や、単身・二人世帯など、大人数の移動をあまり必要としない家庭にとって、3列シートのミニバンは過剰なスペースになることもある。そうしたニーズに、ちょうど収まるサイズ感が評価されているのだ。
また、保有台数のデータからは、このジャンルが決して一過性のブームではないことが浮かび上がる。ルーミーとソリオは、それぞれのブランドを代表する売れ筋として安定した台数を記録し続けている。維持費や燃費、駐車のしやすさといった現実的な視点から、日本の道路事情やライフスタイルに適した選択肢として定着していると言えるだろう。
軽自動車とミニバンのあいだに生まれた“ちょうどいい”クルマ。ルーミーとソリオが示したのは、多人数乗車を前提としない、新しいファミリーカーのあり方かもしれない。あなたの毎日の使い方に、本当に必要な大きさはどれくらいか——その問いへのひとつの答えが、このトールワゴンにはある。