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出光興産の大型石油タンカー「出光丸」(パナマ船籍)が28日、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡を通過した。同船は名古屋へ向かっており、200万バレルの石油を積載している。これは日本の1日あたり消費量の約0.6日分に相当する。
イランの国営メディアは、この通過について「当局の許可を得た」と報じた。米国・イスラエルとイランの戦闘が2月末に始まり、海峡が封鎖されてから、日本関係の船舶がペルシャ湾を出て日本へ向かうのは初めてのケースとなる。
高市早苗首相は29日、X(旧ツイッター)に「今般の日本関係船舶の通過を前向きな動きとして受け止めています」と投稿した。この発言は、日本政府が今回の事態を慎重に評価していることを示唆している。
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝であり、イランによる封鎖は国際的なエネルギー供給に深刻な影響を及ぼしている。日本の原油輸入の多くは中東に依存しており、今回の通過は日本のエネルギー安全保障上、注目される動きだ。
専門家の間では、今回の通過がイランと西側諸国との緊張緩和の兆しとなるかどうかは不透明だと指摘されている。日本政府は引き続き外交ルートを通じた海峡の安定化を模索するとみられる。