t>

ソウル中心街の新韓(シンハン)銀行光化門支店ビル5階に「在日韓国人記念館」というのがある。在日韓国人たちが韓国の経済や社会発展にいかに貢献してきたか、その歴史を紹介する展示室だ。
在日韓国人について韓国では今なお日本を批判せんがために、差別や偏見、ヘイトスピーチにさらされた可哀そうなイメージで語られることが多いが、記念館の展示はそれを覆すものだ。
韓国の大手銀行になぜ記念館があるかというと、新韓銀行自体が李熙健(イ・ヒゴン)元大阪興銀理事長(1917~2011年)ら在日韓国人の資本で作られた銀行だからだ。韓国はこうした有名無名の多くの在日韓国人が母国、親族、出身故郷を支援することで発展したといってもいい。これまた〝日韓協力〟の一断面である。
改めてこんなことを書いたのは最近、昼飯時に記念館にブラリ立ち寄ったところ、珍しく団体の見学者に出くわしたからだ。聞くと新韓銀行の新入社員研修だという。創業者の業績とともに日韓協力の歴史を知るというわけだ。韓国の発展につながった日本との協力の事実確認はありがたい。
ところで在外韓国人は約700万人というが、彼らが最も活躍できている国は日本ではないか。経済、スポーツ、文化…各分野に有名な韓国人があんなに多くいる。差別・偏見論こそ偏見だろう。