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「孤高」の空飛ぶ電車、存続断念 上野動物園モノレール廃止へ

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Yuki Tanaka
経済 - 18 6月 2026

東京都懸垂電車上野懸垂線——この路線名に耳なじみはなくとも、上野動物園(東京都台東区)のモノレールといえば、多くの人が思い浮かべるだろう。全長約330メートルと新幹線のホームより短く、一見すると子供向けアトラクションのようだが、実は鉄道事業法に基づく正式な鉄道であり、日本初のモノレールでもある。運行休止から4年、都が存続を断念し廃止を決定した。年間約100万人が利用した人気の乗り物がなぜ姿を消すのか。

大勢の家族連れでにぎわう上野動物園の一角に、ひときわ静かな空間が広がる。モノレールの東園駅だ。許可を得てホームに立つと、丸みを帯びた2両編成の列車が目に入る。白い車体には動物のイラストが描かれ、動物園の乗り物らしい親しみやすさが漂っている。

令和元年10月の運行を最後に休止して以来、列車は動いていない。ホームの隅には屋外から吹き込んだ枯れ葉が積もり、長い時間の経過を物語っていた。

「お子さんが楽しめる乗り物。上野動物園でこれに乗りたいという人もいたと思う」。モノレールを運行してきた都交通局の担当者はそう振り返る。

昭和32(1957)年12月開業。1901年に開通したドイツのモノレールを参考に、都交通局が日本車両製造とともに改良を重ね、「上野式」と呼ばれる独自方式を採用した。将来の都市交通機関としての性能を実験する目的があったとされる。

国内のモノレールは高架構造の軌道にまたがって走る跨座式が主流だが、上野動物園のモノレールは軌道にぶら下がって走る懸垂式。軌道桁と呼ばれる箱形の筒の中に路面があり、車両上部の台車がゴムタイヤで走行する。「空飛ぶ電車」として人気を博した。

中国からパンダの「カンカン」「ランラン」が来園した昭和47年の翌年度には、年間約153万人が空中散歩を楽しんだ。

現在の車両は平成13年登場の4代目で2両編成(定員62人)。車両の老朽化などを理由に運行休止が続いていた。検討を重ねた都は「実験線としての役割を終えた」(都担当者)と判断し、存続を断念。来年7月21日までに廃止することを決めた。

実験的要素が強かった独自のモノレールは、都市交通機関として本格採用されることはなく、”孤高”のまま幕を閉じる。

鉄道ジャーナリストで都市交通史研究家の枝久保達也氏は「昭和55年にモノレールの廃止論が出た際は、上野動物園開園100周年を控えていたため記念事業の一環として存続することになったが、今回はもともと存続の選択肢はなかったのではないか」と指摘する。

理由は車両製造のコストだ。孤高の存在ゆえに車両は特注の「一点もの」。一般的な通勤型電車で1両当たり1億円前後、新幹線でも3億円前後が相場という。

これに対し、上野動物園のモノレールは1両当たり約9億円。2両で約18億円もかかる。車両を新造しても15年から20年後には更新時期が訪れ、再びコスト問題が立ちはだかる。

枝久保氏は「上野動物園のシンボルがなくなるのは寂しいが、実験線として建設されてから60年以上が経過し、一つの区切りを迎えたと思うしかない」と話した。(大竹直樹)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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