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ロンドンのパブでウイスキーを飲んでいた際、知人から「whisky」と「whiskey」の違いについてうんちくを聞かされた。スコットランドやカナダ、日本などでは「whisky」、アイルランドや米国では「whiskey」と表記するのが一般的だ。
日本やカナダが「whisky」を用いるのは、スコットランド産スコッチウイスキーの製造方法を手本にしていることに由来する。
一方、アイルランドの蒸留所は輸出市場での差別化を図るため、綴りに「e」を加えた。同国産の流れをくむ米国のバーボンウイスキーも同様の表記となった。
先のチャールズ英国王による米国訪問では、トランプ米大統領が国王に敬意を表し、スコッチウイスキーの関税撤廃をSNSで発表した。しかし、その投稿で使われた表記は米国流の「whiskey」だった。
対する国王は、公式声明でさりげなく英国流の「whisky」を用いて歓迎した。英メディアなどではトランプ氏の表記を「間違い」とする声が浮上したが、国王は米市場での業界の利益を考慮し、波風を立てるのを抑えたとみられる。
ちなみに、筆者はこのうんちくを日本で買った柿の種の小袋に記された豆知識で既に承知済みだった。しかし、「知っていたよ」と言うのも野暮なので、国王にならい「大人の対応」を取った次第だ。