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エンジン始動やドア開錠も可能に?埋め込み型マイクロチップの可能性

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Aiko Yamamoto
自動車 - 12 7月 2026

路車間通信や車車間通信に続き、人とクルマをつなぐ「歩車間通信」への期待が高まっている。しかし、人に通信機器を常時携帯させる課題は残る。

スマートフォンは有力だが、常に所持しているとは限らない。そこで注目されるのが埋め込み型マイクロチップだ。クルマ業界以外では既に実証実験が始まっている。

スウェーデンなどでは交通系ICカードのように使われている。日本では救急現場での個人情報入手を目的とした実験が進行中だ。日本医科大学千葉北総病院救命救急センターの本村友一医師によれば、身元不明の患者が一定数存在するという。

重症患者の適切な処置には既往症や薬情報が不可欠だが、意識不明なら本人に聞けない。所持品から家族に連絡しても1時間かかることもあり、免許証すら持たないケースもある。認知症の患者は名前すら言えないことがある。

治療の遅れや、家族との面会が叶わない事態が生じる。また、高齢者では延命治療の考え方の違いから家族が憤ることもある。素早い本人確認が必要であり、その解決策としてマイクロチップが浮上した。

本村医師は最初に顔認証を試みたが、救急現場では通用しなかった。自動運転バスなどでの活用が期待される顔認証も、負傷者の状況には適さない。

「運ばれてくる患者さんは、目をつぶり、顔が腫れたり口元に吐しゃ物があるような人がほとんどで、顔認証システムの精度が一気に落ちる。一刻を争う人に対して、血や吐しゃ物をきれいにふき取っている余裕はない」(本村医師)

指紋、静脈、虹彩などの認識技術を組み合わせても99.9%の精度であり、医療では100%が求められる。蘇生措置拒否や臓器提供の意思確認も含め、確実な本人特定が必要で、埋め込み型マイクロチップが選ばれた。

使用するのはメディホーム社製の直径2mm×長さ12mmの筒状チップ。手の親指と人差し指の間の水かき部分に注入する。NFC(近距離通信)技術でスマホからIDを読み取り、クラウド上の患者情報にアクセスする。アプリは認証医療機関のみ使用可能だ。

チップは生体親和性の高いカプセルに封入され、MRI検査への影響もない(本村医師によれば、手のひらを撮影することは稀であり、必要なら摘出可能)。

交通事故でも有効だが、最大の威力を発揮するのは震災時だ。東日本大震災では歯形による身元確認に月単位の時間を要したが、マイクロチップなら瞬時に済む。

2021年11月9日、北総病院内での災害実動訓練では、チップ(実験として爪に貼付)を用いた検証が行われた。クラウド上に氏名、血液型、生年月日、緊急連絡先、持病、処方薬、アレルギー、臓器提供の有無などを登録し、有効性が確認された。

個人情報を医療従事者に伝えることは受け入れられやすいが、普段から体内に埋め込むのはハードルが高い。そこで、医療情報だけでなく日常生活の利便性と組み合わせた活用が期待されている。

具体例として、スウェーデンのようなタッチ決済、オフィスや自宅の鍵開閉、自転車やカーシェアの認証、さらにはエンジンキーとしての利用も想定される。紛失の心配がなく、マイナンバーカードや免許証、パスポートの代わりにもなり得る。

ただし通信距離は10cmのため歩車間通信には直接使えない。しかし普及が進めば、徘徊する高齢者のGPS追跡など新たなニーズが生まれるだろう。筆者自身も、将来的にスマホを持たずに徘徊する可能性に備え、GPSと個人IDの埋め込みを希望している。

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家。イタリア在住経験を持ち、グローバルなユーザー視点から行政に発言。レスポンスでコラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。最新刊は「世界でいちばん優しいロボット」(講談社)。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Response.jpの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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