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カワサキZ500/Ninja500試乗:排気量アップの余裕が生む新たな走り

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Yuki Tanaka
自動車 - 11 7月 2026

カワサキのミドルスポーツモデルが新たな進化を遂げた。『Z500』と『Ninja500』は、従来の『Z400』/『Ninja400』をベースに排気量を451ccに拡大。日本初導入ながら、グローバルでは標準モデルとして位置づけられている。

水冷並列2気筒DOHCエンジンはストロークアップにより451ccを達成し、中低速トルクを大幅に強化。ピークパワー追求よりも、公道からスポーツ走行まで幅広く扱える実用域の向上に焦点を当てた。従来の399ccエンジンは高回転域の鋭い吹け上がりが魅力だったが、コーナー立ち上がりなどでパンチ不足を感じる場面もあった。新型はその「あと少し」を巧みに埋めてきた。

フレームは高張力鋼トレリスを踏襲し、車体寸法やライディングポジションも基本的に400シリーズを継承。そのため、乗り始めから違和感なく、排気量アップのメリットだけを直接感じ取れる。

サスペンションは正立フォークとリンク式リヤショックの構成を維持しながら、エンジン特性に合わせて最適化。アシスト&スリッパークラッチも標準装備され、ハードブレーキングからのシフトダウン時も安定性を確保している。

Z500とNinja500の違いは明確だ。Z500は上体が起きたポジションとワイドハンドルにより、ライダーが積極的に車体を操作できるストリートファイター。一方、Ninja500はフルカウルとやや前傾したポジションで、高速域での安定性と一体感を高めたスポーツモデルとなる。

今回の試乗はサーキットで実施。まずZ500でコースインすると、数周でZ400との差が明確に感じられた。

特にコーナー立ち上がりで違いが際立つ。400では旋回スピードを維持しながら回転数を合わせる必要があった場面でも、500ではアクセルを開けた瞬間から力強い加速を見せる。爆発的ではないが、16%増加したトルクは太く、ピリッとした味わい。最高出力は53ps/10,000rpmとわずか5psアップだが、その余裕がストレートでの加速感に表れている。

中速コーナーでも恩恵は大きい。一つ上のギヤでも失速せず、アクセルワークで車速をコントロールできるため、ライダーはライン取りに集中できる。走り全体に余裕が生まれ、吹け上がりは従来通り軽快。高回転域までストレスなく回る並列2気筒らしいレスポンスもそのまま継承されている。つまり、400の軽快感を失わずに一段と力強くなった。

シャシーの完成度も高い。切り返しは軽く、リーン開始からフルバンクまでニュートラルな動き。最初から500cc用として設計されたかのようだ。車体がライダーの入力をしなやかに受け止め、狙ったラインに自然に沿っていく。

ブレーキングでも安心感がある。フロントの沈み込みは穏やかで接地感を維持。アシスト&スリッパークラッチの効果でシフトダウン時のリヤタイヤの不安定さもない。奥までブレーキを残しながら旋回に持ち込めるスポーティな走りも可能だ。

続いてNinja500に乗り換える。基本性能は共通だが、走りの印象は想像以上に異なる。

セパレートハンドルとフルカウルにより前輪に荷重が乗りやすく、高速コーナーではフロントを路面に押し付けながら旋回する感覚が強い。旋回中の安定感ではNinja500が一枚上手。攻める楽しさならNinja500、積極的にマシンを操る面白さならZ500と、個性は明確に分かれている。

伝統の400シリーズで培った完成度の高いパッケージを崩さず、スポーツライディングの質を一段引き上げた新型500シリーズ。進化は派手ではないが、走ればその違いは確かな手応えとしてライダーの右手に伝わる。ストリートでも、その余裕が楽しさを引き出してくれるだろう。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
ハンドリング:★★★★
扱いやすさ:★★★★★
快適性:★★★★
オススメ度:★★★★★

佐川健太郎|モーターサイクルジャーナリスト
早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。(株)モト・マニアックス代表。バイク動画ジャーナル『MOTOCOM』編集長。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、Response.jpの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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