
新宿東口のビル10階に位置する「旭川成吉思汗 大黒屋」は、炭火の香りが漂い、丁寧な接客で本場・旭川の味を提供するジンギスカン専門店だ。CoCo壱番屋を手がける壱番屋がこの店を運営していることは、知る人ぞ知る事実である。
壱番屋がジンギスカン市場に参入した背景には、カレー事業で培った店舗運営ノウハウと、多角化による成長戦略がある。同社は国内のカレーチェーンで確固たる地位を築いた後、新たな収益源としてジンギスカンに着目したという。
ジンギスカン市場は近年、羊肉の人気上昇とともに拡大傾向にある。大黒屋は本場旭川の味を忠実に再現しつつ、壱番屋の効率的なオペレーションを導入することで、他店との差別化を図っている。
実際に訪れてみると、意外な光景が広がっていた。平日の昼間だというのに、店内はほぼ満席で、サラリーマンや観光客が炭火を囲んで熱々のジンギスカンを楽しんでいる。ラム肉の柔らかさと特製ダレの絶妙なバランスが評判を呼んでいるようだ。
大黒屋は現在、東京都内を中心に店舗数を静かに増やしており、将来的には全国展開も視野に入れているという。カレー店のイメージが強い壱番屋が、ジンギスカンという新たなジャンルで成功するのか、その戦略から目が離せない。