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Haruki Sato
国際 - 13 5月 2026

「美食都市」という概念を掲げ、産官学が連携して地域活性化を模索する動きが広がっている。一般社団法人「美食都市研究会」の代表理事を務める橋爪紳也氏(大阪公立大学特任教授)は、10年前からこのテーマに取り組んできた。同研究会は昨年、第3回となる「美食都市アワード」の受賞都市を発表。全国54の候補の中から、北海道余市町、青森県八戸市、岐阜県飛驒市、大分県日田市の4市町が選ばれた。単なる食材のPRではなく、歴史や風土に根ざした食文化を産業に昇華させ、持続可能なまちづくりに結びつける――そんな視点が審査の軸となっている。

受賞した各地の特徴は際立っている。余市町は小規模なワイナリーが集中し、「日本屈指のワインの聖地」として世界から愛好家が訪れる。地元食材とワインを組み合わせたガストロノミーツーリズムも盛んだ。八戸市は、震災復興の過程で生まれた「八戸ブイヤベース」という新たな郷土料理を打ち出し、冬の風物詩「八戸ブイヤベースフェスタ」に発展させた点が評価された。飛驒市は、赤カブや山菜を塩漬けにする「塩蔵文化」に注目。厳しい自然の中で育まれた共同体の知恵を現代に活かす取り組みや、薬草を活用した医食同源の活動も進んでいる。日田市は「水郷(すいきょう)」の呼称に象徴される清冽な地下水が、醸造文化を支える。三隈川の船上で味わう鮎料理や懐石料理は、訪れる人々に独特の体験を提供している。

関西からも、これまでに京都府京丹後市(2024年度)と淡路島(2025年度)が受賞している。特に淡路島は、古代から皇室に貢物を献上してきた「御食国(みけつくに)」として知られる。現在も淡路牛やタマネギ、瀬戸内海の魚介類など豊かな食材に恵まれ、近年では「淡路島3年とらふぐ」のようなブランド開発も活発だ。しかし同島が注目されるのは、伝統だけではない。ユニークな試みとして、洲本市の旅館連合が実施する「海辺のあさいち・あさごはん」がある。

これは早朝、大浜海岸の砂浜に一日限りのレストランを開き、各旅館の料理長が競って創作した「至高の朝食コース」を提供する企画だ。水平線から昇る朝日と波音をBGMに、淡路島の旬の野菜や魚介を味わえる。各回30人限定の完全予約制で、今年は4月16日、5月21日に実施予定。まさに感覚を刺激するガストロノミー体験であり、観光客のみならず地元住民にも好評だという。

橋爪氏は「単に『おいしい』を売りにするだけでは、地域の競争力は続かない。その土地の歴史や風土が生んだ食文化を軸に、新しい産業を起こす視点が重要だ」と指摘する。伝統を継承しながらも、新たな試みを官民連携で持続させることが、世界に通用する「美食のまち」への道となる。第3回を迎えたこのアワードは、日本各地の“食の挑戦”を可視化する指標として、今後さらに注目を集めそうだ。

(筆者・橋爪紳也は大阪公立大学特任教授。大阪・関西万博の誘致にも携わった都市デザインの専門家であり、自ら「美食都市研究会」を主宰する)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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