
トランプ米大統領は14日、中国の習近平国家主席とともに北京市中心部の世界遺産「天壇公園」を訪れた。中国側は、歴代皇帝が天に祈りをささげたこの場所で、トランプ氏への特別待遇を演出した。
天壇公園は、天安門の南東約3キロに位置している。かつて明、清朝の皇帝が五穀豊穣を祈った場所で、1420年に建造された。主要建造物の焼失や再建を経て、中国に現存する最大の祭祀建築群となっており、1998年に世界遺産に登録された。
北京市中心部では明、清朝の皇宮である「故宮(旧紫禁城)」と並ぶ人気観光地だ。トランプ氏は前回2017年11月に訪中した際、習氏の案内で故宮を訪れている。
中国側がトランプ氏を天壇公園に招いた狙いについて、シンガポール紙、聯合早報(電子版)は、かつての祭祀場であったことから、「宗教的な意識が強いトランプ氏の好みを反映した」とする中国側識者の見方を紹介した。当時の最高権力者である皇帝が天に祈ったという歴史的な場所を舞台に、外交的な演出を狙ったとみられる。
香港メディアによると、米大統領では1975年にフォード氏が訪中した際、天壇を含む北京の名所を回っているという。