
バンス米副大統領は19日、ホワイトハウスで記者会見し、対イラン軍事作戦を再開する準備は整っているとした上で、トランプ大統領は望んでいないと明言した。硬軟両様の姿勢でイランへの圧力を強める方針を示した形だ。
イランとの交渉で米側代表団を率いるバンス氏は合意に向けた進展があったと強調し、トランプ氏から積極的に交渉するよう指示を受けていると明らかにした。核開発や地域の安定化を巡る協議の現状について、一定の前進を認めたものとみられる。
また、バンス氏は「終わりのない戦争ではない」と述べ、泥沼化への懸念払拭を図った。軍事行動に慎重な姿勢をにじませつつも、外交的な解決への決意を示した発言として注目される。
トランプ政権はこれまで、イランへの最大限の圧力政策を掲げてきたが、今回のバンス氏の発言は、軍事行動を回避しつつ交渉による解決を優先する姿勢がうかがえる。週内にも交渉の行方に関する新たな動きがある可能性がある。
一方、イラン側は米国の交渉姿勢を警戒しており、今後の展開は流動的だ。国際社会からも、外交的解決を求める声が強まっている。バンス氏の発言は、こうした状況の中で米国の立場を明確にしたものと言える。