
バルト3国の一国ラトビアで、リンケービッチ大統領は16日、シリニャ首相の辞任表明を受け、最大野党である中道右派「統一リスト」のアンドリス・クルベルグス議員を次期首相候補に指名し、組閣を命じた。新政権の発足には議会の承認が必要となる。
ラトビアでは今月7日、ウクライナがロシアに向けて発射したとみられる無人機が誤って石油貯蔵施設に落下し、爆発する事故が発生。シリニャ首相はスプルーズ国防相の対応を批判し、事実上解任に踏み切った。
これを受け、スプルーズ国防相が所属する中道左派「進歩党」は連立政権の枠組みから首相への支持を撤回。この結果、シリニャ政権を支えてきた連立与党が崩壊する事態に至った。
ラトビアでは今年10月に総選挙が予定されており、クルベルグス氏が組閣を完了できるかどうかが焦点となる。議会での承認を得るためには、与党だけでなく野党からの協力も不可欠とみられる。
今回の政治混乱は、ロシアのウクライナ侵攻が続く中でバルト地域の安全保障環境にも影響を与える可能性がある。一連の動きはラトビア国内で速報され、共同通信が伝えた。