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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は23日、世界遺産「佐渡島の金山」(新潟県)の現地展示改善を求める決議を採択した。戦時中に同金山で働いた朝鮮半島出身者を巡っては、日韓両政府の認識に隔たりがある。強制労働を主張する韓国に対し、日本政府は強制性を否定している。
韓国側は当初、半島出身者の強制労働があったとして佐渡金山の世界遺産登録に反対した。日本側は戦時中の労働環境を地元で展示し、追悼式典を毎年開催するなど歩み寄りを見せ、韓国側の賛同を得て登録に至った経緯がある。
佐渡金山近くの博物館では、朝鮮半島出身労働者の総数や過酷な労働実態などを一次資料に基づいて展示し、両国間の約束を履行している。展示内容は客観性が担保されていると専門家は評価する。
強制労働があったとする主張に対し、日本政府は令和3年、戦時中の国民徴用令に基づくため「強制」には該当しないとして、「徴用」を用いることが適切だとする答弁書を閣議決定している。
専門家は「外交的な妥協は避けるべきだ」と指摘し、現状の展示内容を変更する必要はないと強調する。問題の根本的な解決には、歴史認識を巡る両国の対話が不可欠との見方を示している。