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観光スポットであり、地元住民の生活道路としても利用されている散策路「哲学の道」(京都市左京区)の整備方針を巡り、京都市の検討会議で基本方針が示された。舗装か砂利道のままか―。長らく住民らの間でも賛否が分かれていたが、区間ごとの環境に合わせて舗装方法を変える方式で、歴史的散策路の「存続」を目指す。
明治時代に琵琶湖疎水を管理するため整備された約2キロの哲学の道は、西田幾多郎や田辺元ら哲学者が散策したことで命名された。国内の優れた道路を選ぶ「日本の道100選」にも選ばれ、多くの観光客が訪れる人気スポットだ。
沿道には400本以上の桜が植えられ、春には落ちた花びらが疎水の水面を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」が見られるほか、ゲンジボタルが生息するなど、豊かな自然が訪れる人々を魅了している。
一方、一部に残る砂利や土の区間では凹凸や水たまりができ、土埃が起きるなど、生活に不便な状態が続く。市は銀閣寺橋から若王子(にゃくおうじ)橋の区間で昭和60年代と平成8年度にアスファルトでの舗装を進めたが、一部に砂利道を残したまま中断。舗装に対する住民の賛否が分かれているためだ。
砂利道の沿道でアートギャラリーを営む野島信夫さん(76)は「砂利が店内に入ってくることもあり、掃除が大変。維持管理のしやすい舗装が良いのではないか」と訴え、早期の整備を求めている。