
東洋経済オンラインの有料会員読者向けリアルイベント「TK-HUB」第2回が開催され、テーマは「為替相場・日本経済の今後を占う! 円が映す日本の未来」。みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏を招き、対談形式で進められた。
唐鎌氏は冒頭、現在の円安局面について「円安局面はもう5年目に入った」と指摘。過去のサイクルと比較しても異例の長期化であると述べた。その背景には日本の金利差拡大や貿易構造の変化があるという。
さらに唐鎌氏は「貿易赤字の崖は6月以降に」と警告。エネルギー価格の高止まりや輸出競争力の低下により、日本は恒常的な赤字に陥る可能性が高いと分析した。特に6月以降、赤字額が拡大する見通しを示した。
同氏はまた、日本経済の未来について「円安がもたらすインフレと賃金上昇のジレンマ」を指摘。輸入物価上昇が家計を直撃する一方で、企業の賃上げが進まなければ消費は冷え込むと述べた。長期化する円安がもたらす構造的な課題を浮き彫りにした。
イベント後半では参加者からの質問に答える形で、今後の為替介入の可能性や日本銀行の政策運営について議論。唐鎌氏は「日銀の出口戦略が焦点になる」と述べ、市場の見方を示した。