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堺市は2日、中区役所で令和4年度末までの過去31年の間に貸し出した車両のナンバープレート「仮ナンバー」計211枚を未回収のまま放置していたと発表した。平成19年度までの72枚については、すでに記録を廃棄したため貸出先自体が不明。「堺市の仮ナンバーを複数の車で使い回している」との通報が他県から寄せられたこともあったが、市側は多忙を理由に実態調査を今年4月まで先延ばししていた。古谷貴紀市民生活部長は「不正な状況を誘因したことを深く反省する」と謝罪した。
市によると、仮ナンバーは、手続きなどのために車検切れの車両を運転しなければならない人に、最大5日間貸し出される。
最終的に返却されない場合は失効させる必要があるが、中区役所では記録が残る平成20年度以降、未返却の139枚について、職員が多忙などを理由に返却の督促すらせず放置していた。19年度以前については、残る帳簿と仮ナンバーの実物との照合で72枚の不足が判明。誰に貸し出したかは不明だった。回収したものの失効手続きができていない仮ナンバーも5枚あった。
中区役所では令和5年4月に担当課長が交代し、前任が後任に「未返却者への督促や失効手続きができていない」と引き継いだ。以降の事務処理は適正化したが、多忙を理由に回収や失効の手続きは見送られた。6年12月に他県の住民から「堺市の仮ナンバーを複数の車で使いまわしている」との通報があり、今年4月に実態調査が始まった。
仮ナンバーの不正は、車検逃れや脱税などにつながる恐れがあり、市は関係職員の処分を検討している。