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オランダを訪問中の天皇、皇后両陛下が17日に臨まれたウィレム・アレクサンダー国王夫妻主催の晩餐会。天皇陛下の晩餐会でのお言葉は、先の大戦に触れつつ両国の未来を見据えた内容となった。ウィレム・アレクサンダー国王のスピーチも同様で、現在の良好な両国関係を象徴するように息が合っていた。
陛下は答辞で、先の大戦による「苦難の時期」から、在位中の上皇さまのオランダご訪問(平成12年)などを通じ「相互理解と信頼」が築かれていったと指摘された。
陛下は折に触れ、戦争の記憶を次世代に継承する必要性を訴えてこられた。晩餐会でも「悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていかなければなりません」と述べられた。
ウィレム・アレクサンダー国王も晩餐会で、国王と陛下が戦後生まれであることに触れ、「私たちがその時代の苦しみを知るのは、それを生き抜いた方々の語る物語を通じてのみ」とし、こうした物語が語り継がれることの重要性を強調した。
さらに陛下は、両国で交流のある事例として「治水」「法の支配」「サッカー」などをご紹介。「次世代を担う若者や子供たちのために」協力関係の強化を願われた。ウィレム・アレクサンダー国王も同じ事例に言及し、未来の重要性を強調した。
皇室と欧州王室の交流の歴史に詳しい駒沢大の君塚直隆教授は「お二人とも過去の戦争に触れつつ、多岐にわたる両国の思い出などを通して、未来志向でこれからの発展を予感させるお言葉だった。これ以上に『息の合った』スピーチはないと感じるほどだった」と話した。(アムステルダム 吉沢智美)