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高市早苗首相は19日、韓国南東部の安東を訪問し、李在明(イジェミョン)韓国大統領と会談した。両国は中東情勢の不安定化を踏まえ、原油・石油製品や液化天然ガス(LNG)などの相互融通を含むエネルギー安全保障協力を進めることで一致した。インド太平洋地域の供給網の強靱化など、具体策を議論する「産業・通商政策対話」を開設すると発表した。
今回の訪韓は首脳同士の相互往来「シャトル外交」の一環。昨年10月の首相就任後、李氏と首脳会談などで顔を合わせるのは今年1月の奈良に続き、4回目となった。両首脳は定期的な対話を通じて信頼関係を深めており、今回の会談でも国際情勢をめぐる幅広い議論が行われた。
両首脳は会談で、域内の平和と安定に向けた日韓・日米韓協力の重要性を確認した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応でも緊密に連携することを改めて確認し、安保協力の一層の強化で一致した。
アジア各国の原油確保を後押しするため、日本が主導する総額約100億ドル(約1兆6000億円)の金融支援「パワーアジア」について、李氏は「賛同し、積極的に参画する」と意欲を示した。これにより、地域全体のエネルギー安定確保に向けた日韓連携が進むと期待される。
会談後の共同記者発表で、李氏は日韓首脳のシャトル外交が「完全に定着した」と強調。「シャトル外交を通じて築いた信頼に基づき、激変する国際情勢に共同対応するための戦略的パートナーとして、さまざまな懸案を虚心坦懐(きょしんたんかい)に議論した」と述べた。
首相は「世界全体が不安定化している中で、日韓首脳が緊密に意思疎通を行っていることは大きな意義がある」とし、より緊密な情報共有を通じて「地域と国際社会の平和と安定のため、日韓関係をさらなる高みに引き上げる」と話した。