
日米両政府が合意した総額87兆円の対米投融資が動き始めた。異例のスピードで実行が進められているが、環境リスクや建設計画の不透明さが浮き彫りになっている。巨額プロジェクトの見切り発車が懸念される。
環境デューデリジェンスが完了していないまま融資が実行されている点が最大の盲点だ。国策融資の迅速化が優先され、環境調査が後回しにされている。
建設計画の詳細が不明瞭なままプロジェクトが進行しており、遅延やコスト超過のリスクが高い。米国内での規制や地元住民との調整も難航が予想される。
今後の焦点は民間スポンサーの参画である。政府主導ではリスクが大きいため、民間企業のリスク分担が不可欠だが、現状では投資家の関心は限定的だ。
国民負担に直結するリスクとして、事業失敗時の損失が日本側に回る可能性がある。透明性の高いプロジェクト管理と環境配慮が求められる。