
新潟県知事選は31日の投開票に向け、党本部の大物らが新潟入りし、東京電力柏崎刈羽原発(同県)の再稼働問題で舌戦を展開している。3選を目指す無所属現職の花角英世氏(68)の陣営には、自民党本部の西村康稔選対委員長らが応援に駆け付け、花角氏の再稼働容認判断を巡る対応を評価した。一方、立憲民主、社民両党の県組織が支持する同新人の元県議、土田竜吾氏(38)には、中道改革連合の小沢一郎元衆院議員が激励に訪れ、花角氏の判断に至る手法を批判した。
西村氏は20日、新潟県長岡市で行われた花角氏の決起集会に出席。花角氏の柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働容認判断を巡る対応について「県民に説明しながら丁寧に進めてきた」と述べた。16日には、自民の小林鷹之政調会長も駆け付け、花角氏の判断を支持した。
西村氏は4月の自民新潟県連の会合で、「新潟県知事選は国にとっても大事な選挙」と強調。花角氏が敗れるようなことがあれば、原発活用を掲げる高市早苗政権のエネルギー政策に影響を与えかねないため、自民の大物が相次いで応援に駆け付けたとみられる。
一方、小沢氏は19日、新潟市内の土田選挙事務所を訪問し、選対幹部を激励。その後、報道陣の取材に応じた小沢氏は、花角氏が再稼働問題にかかわる自身の判断について「県民に信を問う」としながら県議会に諮った手法を批判。「県民にある意味、うそをついたことになる。県民はそういう現職知事の姿勢をきちんと見ている」と語った。
知事選には花角、土田両氏のほか、柏崎刈羽原発の廃止を訴える無所属新人で元同県五泉市議の安中聡氏(48)も立候補しており、熱い舌戦を繰り広げている。