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日韓首脳が往来するシャトル外交の一環で、高市早苗首相と李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領が19日に同国南東部の慶尚北道・安東(アンドン)を訪問する。1月に高市首相の故郷、奈良県に招かれた李大統領は、かねて「私の故郷、安東に高市首相を招きたい」と語ってきた。首都ソウルから離れた地方でのトップ会談に、地元では経済活性化への期待や統一地方選に与える影響に関心が高まっている。
安東は韓国儒教文化の中心地として知られ、ユネスコ世界遺産に登録された河回村(ハフェマウル)をはじめ、多くの歴史的遺産が残る「歴史村」である。李大統領の出身地でもあり、今回の首脳会談はその文化的価値を世界に発信する絶好の機会と地元メディアは報じている。
地元経済界は、首脳会談を機に観光客増加や関連産業の活性化を期待する。安東市は河回村の伝統家屋での会談を提案しており、両首脳の交流が地域のブランド力向上につながるとの見方が強い。
一方、韓国では来年に統一地方選が控えており、李大統領が地元で高市首相から経済協力や観光促進の約束を引き出せれば、選挙戦で大きなアピール材料となる。安東は与党の支持基盤が厚い地域で、首脳会談の成果は李大統領にとって政治的な追い風になると分析されている。
日韓関係は歴史問題などで時折緊張するが、シャトル外交を通じた首脳間の信頼構築は両国にとって重要だ。高市首相にとっては、李大統領の地元訪問が相互理解を深める一方、日本の外交力を示す場ともなる。今後の両国関係の行方に注目が集まる。